そのじつ 雑記帳

映画・アニメ・ドラマを中心に、好きな物、そうでない物

7月の鑑賞メーター


観たビデオの数:8本
観た鑑賞時間:2207分

永遠の0 DVD通常版永遠の0 DVD通常版
終盤までは反戦メッセージの濃いお話かと思ったが、ラストでひっくり返ってビックリ!宮部がファンタジーのヒーローだとはわかっていたが…そこまでやる?結局、なんやかや言うても、娯楽第一の作品なんやなあ…というのが正直な感想。もとテレビ屋さん(原作者)らしい作品やと思うわ。
なぜ宮部が特攻に志願したのかというと、ベテランでテクニックのある者でないと、母艦までたどり着けないからだろう。特攻を成功させるには、自分のような人間でないと。その事実が分かっているから志願したということだろう。でもこの場合、特攻を成功させるというのは、その傾向を助長させるのに繋がるから、宮部の道義にもとる行為のように思うけど。
それに飛行機の入れ替わりとか、奥さんと子供に届いた救いの手は、計算ずくで出来ることじゃないから、彼の筋の通し方はやっぱり腑に落ちないのよね。最後の感動は完全なるこじつけファンタジーだよね。

キレイな戦争映画は、見てて怖くなる。アレもコレも大衆受けしない部分はすべてカメラのフレーム外。切なくて泣ける戦争映画なんて、戦争の商品化のように思える。
大して売れてない作品やったら、そこまで思わないけど、この作品売れすぎやし。イヤな感じやわ。
鑑賞日:07月31日 監督:山崎 貴

アオイホノオ DVD BOX(5枚組)アオイホノオ DVD BOX(5枚組)
福田演出、初めて観ました。ハマった…!柳楽優弥安田顕濱田岳ムロツヨシ山本美月佐藤二朗…皆の演技が次々クリティカルヒットを叩き込んで来て死ぬほどわろた。特にヤノケンの浦井健治のセリフまわしは神がかってマス!「ンなれないんだよぉ!!」のセリフを家人がリピートして見続けるので、つい口真似してしまう病になったよ。
オタクネタ満載なのを、意味や力点をハズさずオタクが喜んで突っ込みながら見られる癒やしのムービーでありました。素晴らしい!

「ボクらの時代」に福田雄一が出てた時、素でバンカラ水川あさみと自分の嫁ハンをイジリたおしてて爆笑したけど、すごいクセモノだわ。この人が旦那さんだったらかなわんけど、彼の作品の視聴者的にはサイコーだ。
そして今回キャストを調べて衝撃が走ったのだが。トウコ先輩じゃなく、トンコ先輩だったこと!ナンヤソレ!
鑑賞日:07月24日 監督:福田雄一

遊星からの物体X [DVD]遊星からの物体X [DVD]
初観賞。あらすじとキービジュアルは知っていたが、満喫した。一緒に見た中1の我が子は「ジンロウじゃん!」と言っていて、このプロットはミステリーのテッパンだよなあーと納得。もはや古典と言われる作品かもしれないけど、ラストまでドキドキさせるよくできたエンタメホラーです。
B級だと聞いてたけど、この手の表現はいまや主流だよね。クリーチャーデザインのオリジナリティが素晴らしい!CGよりも匠の技を感じられて好感。てか、リアル過ぎるホラーは無理な私にはちょうど(・∀・)イイ怖さでした。
モリコーネの音楽もイイカンジ。吹雪の音も臨場感!しかしコレは「遊星から」じゃないよね…?
鑑賞日:07月23日 監督:ジョン・カーペンター

バケモノの子バケモノの子
悪くないんだけど、それ以上ではなかった。「思春期の苦悩」を物語の核に据えてきたのは意外だったけど、アニメの視聴者を意識した作り方で好感を持った。
しかしキュウタについては不満はないが、クマテツの存在がイマイチしっくりこなかった。主役キャラなのに、なんかなあ…横に居た豚坊主に喋らせ過ぎたんのでは?コメディ的シーンだけじゃなく、もっとシリアスにぶつかり合わせて欲しかったかなあ…。

この映画にノれない一番の理由は、動きや絵を見せる仕事としての細田作品と、残念ながらウマが合わないからみたい。
観ているうちに気持ちがドンドン高ぶって、作者入魂のシーンで決壊!のような感動はもらえなかった。つくずくアニメは動きがキモだよなあと思う。動かし方ひとつで情動を誘うのだから。
ただ中1の我が子は「良かった」「泣いた」と申しておりますので、子ども達のための作品としては良かったと思う。でも大人(わたし)が見ると、細田演出マイルドでジェントルすぎて物足りない。もののけ姫のジコボウみたいな曖昧な立場の存在も欲しい気がするし、なんというか浅い。
パンフレットを読んだら、子どもからティーンズ、大人まで各年代にに楽しんでもらえる作品を目指す…ようなことが書いてあった。
そのオールラウンドぶりはスポンサーへの企画書としてなら良いと思うが、いち観客(私の場合はアニメファンというべきか)としてはそんな作品はあまり興味が持てない。
もてなして貰おうと思ってないとは言わないけど、監督が「これオモロいやろ!」と観客に挑んでくるくらいの強さが欲しい。ホスピタリティとかコンプライアンスみたいなビジネス用語が似つかわしくない、荒々しい創造性を期待してしまう。
鑑賞日:07月19日 監督:細田守

ダウントン・アビー シーズン3 DVD-BOXダウントン・アビー シーズン3 DVD-BOX
2のショックも醒めやらぬうちに…!社会の変化と貴族の暮らしの変化が描かれるが。リアルさを求めてはならないものねこのドラマは。バイオレットて困ったオバサンじゃなかったっけ?2あたりから最強キャラに。トーマスファンは必見のシーズン3でした。カーソンと赤ちゃんの2ショットに萌え萌え。
最終話のスコットランドの景色がすんばらしい。鹿狩りのシーン萌え~☆
鑑賞日:07月06日 監督:ブライアン・パーシヴァル

ロッタちゃんと赤いじてんしゃ [DVD]ロッタちゃんと赤いじてんしゃ [DVD]
わたしは小さくないもん!と怒りながら登場するロッタ。ロッタは強情だなあとうんざりしながらもイジワルをしたりしない兄弟達。言うこと聞かない悪い子は反省するまで部屋にいなさい!と叱るママ、強情をはるロッタ、やんわり間にはいるパパと兄弟。強情を張り通して引っ込みがつかなくなったロッタを抱きとめるママ。なんでもない日常のシーンが満載。
特別じゃない、理想的というほどでもない、だけど羨ましくなるような満ち足りた空気がどのシーンにも在って観ていて気持ちの良くなる映画。良い子である事も高潔さも強要されないリラックス感。

鑑賞日:07月04日 監督:ヨハンナ・ハルド

ダウントン・アビー シーズン2 DVD-BOXダウントン・アビー シーズン2 DVD-BOX
ついに世界大戦突入。塹壕のなかで再会するマシューとトーマスのシーンなど、導入には期待を持たせられたが・・・。
まず咬ませ犬な役どころの人が多すぎる。メインストリームのキャラクター達が◯◯する為に必要だったエピソードだったり、ちょっとした滑稽劇を演じて退場させられてゆく。コメディドラマなら、あまり気にしないのだが、ちょっとエキセントリックだがシリアスドラマなので、なんだか白けてしまう。
それにオブライエンとバイオレットの毒っ気が抜けていて、それもこれも戦時中だから、、、と言われそうだが、なんかね。
ストーリーに大きいうねりがなく、チマチマとした小ネタを消化してゆく展開で、楽しんだけどシーズン1ほどは感心しなかった。デイジーのエピソードと、私的には萌えネタのカーソンとメアリーの話はよかった。
鑑賞日:07月03日 監督:ブライアン・パーシヴァル

ダウントン・アビー [DVD]ダウントン・アビー [DVD]
家督相続の話を導入に、人物紹介が進んでいくのだが、一家の主の伯爵が貴族の良心を体現する人、と前置きをして次々にえげつない内幕の暴露が行われてゆく。
長女メアリーをはじめ、くせ者ぞろいで誰一人感情移入や応援する気持ちを持てないところが凄い。そしてそれが痛快でくせになる持ち味のドラマだ。
貴族のみならず、その使用人たちのドラマも同時進行で描かれる。こちらもまた傑作なキャラ揃いで見ごたえ充分。性格の悪いゲイの下僕を筆頭に性格の悪い侍女、口が悪いけど情を解する料理人、生真面目な執事、と様々。
長女メアリーと執事カーソンの間の情のきずな・・・「エエ話や〜(T_T)
鑑賞日:07月03日 監督:ブライアン・パーシヴァル

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